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第1話 ▶▶▶
「犬を愛する人のための簡易手引書」
第2話 ▶▶▶
「新しい家族の一員(犬)について、
知っておいてほしい事!」
第3話 ▶▶▶
「ドッグフードについて」
第4話 ▶▶▶
「初めての獣医訪問」
第5話 ▶▶▶
「予防注射」(最終回)
第4話「初めての獣医訪問」
もし、貴方が子犬を飼い始めるなら、たいていの場合、生後8週間から、12週間の間に貰ってくる事になると思います。まずは、新しい家族の一員として、お互いに慣れる時間が必要です。
その後、間もなく、はじめての獣医訪問をお勧めします。
ここで、獣医は、貴方の子犬の体重、成長状況を確認し、内臓機能などが、明らかに健康であるかどうかを診断します。また、歯の検診も、大切な診察内容の一つです。犬も人間と同様、はじめは乳歯で、後日永久歯に生え変わります。が、この乳歯の状態で、すでに顎の成長度や、噛み合わせに問題がないかどうかを確認することができます。何よりも重要なのは、この最初の獣医訪問で、先天性の病気がないかどうかを判断し、場合によっては、投薬、エサの成分、種類などの正しい選択などといった形で、子犬のときからの、対応策を考えます。
また、もしまだ一度も行ってなければですが、虫下しもします。
以上が、はじめての獣医訪問での診察内容です。
子犬にとって、まずは獣医、そして医院内を痛い思いをせずに知る事が大切です。
診察後に、ご褒美のおやつを貰い、今後の獣医訪問を嫌がる事なく出来る様、第一回目の獣医訪問は、診察のみで、予防注射は、お勧めしません。
はじめての場所で、見知らぬ人々(獣医、助手など)、また、犬だけではなく、色々な他の動物(猫、ウサギ、ハムスターなど)の匂い、そして、出会い、と子犬にとっては、興味もあるけれど、不安でもあります。そこで、いきなり、痛い思いをさせたりしたら、全くの病院嫌いになってしまう可能性があります。
長い将来を考えると、犬だけではなく、貴方自身大変な思いをする事になってしまいますので、はじめの数ヶ月の間、各種の予防接種など、一度に済ましてしまおうなどと、考えず、分散して、獣医訪問をなさる事をお勧めします。この時期、貴方自身、子犬に関して、色々な不安や、質問が、日々でてくると思います。これらの質問事項を、思いついた時(さもなければ、以外と忘れてしまいます)、書き留めておいて下さい。
そして、毎回、獣医訪問の際に、質問して下さい。
次回は、旅行と予防注射に関する情報です。お楽しみに!
文章:Frau Dr.Penner、 翻訳:矢野 聡子
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