第5話「予防注射」(最終回)

子犬は、生後約8-9週間で、第一回目の予防注射を受けます。
これは、ホコリ、伝染性肝炎、パルボウイルス感染症、伝染性咽頭気管支炎とレプトスピラ病に対する5種混合ワクチンの接種です。その後3、4週間後に再度、同種予防接種を受けます。この第2回目の予防接種の際同時に(特別小さな犬種は、他日にした方が良い)はじめての狂犬病予防接種をします。
以降は、狂犬病予防注射を3年毎、その他のワクチンを1年ごとに受けるので、充分です。狂犬病は、人間にとっての危険性も高い為、海外旅行など、国境を越える犬に関しては、定期的な狂犬病予防接種が、義務付けられています。
また、これらの国境を越える予定のある犬、あるいは、成犬になった際の体重が20kg以上、また、肩の高さが40cm以上になる犬は、マイクロチップの挿入も義務付けられています。マイクロチップには、ISO規格のチップ読み取り器にて読み取る事が出来るバーコードが刻まれています。この番号は、一度のみしか、存在しませんので、各動物の、何よりの証明になります。このチップは、読み取り易い様に、注射器のようなもので、動物の左首(肩)の皮下に埋め込みます。
ドイツでは、TASSOペット登録所という機関があり、無料で、貴方の犬のマイクロチップ番号と貴方の名前、住所、電話番号の登録をする事ができます。これは、万が一、貴方の犬が、迷子になってしまったりしたときの為の、早期発見の手助けになり、便利です。毎回、マイクロチップ番号を照合した上での予防接種、の種類とその施行日は、マイクロチップ番号、挿入日、挿入場所が記載されている各犬のEUペット証明書(動物のパスポート)に、その都度、記載されなければなりません。このパスにおける記載が明確でなかったり、予防接種の有効期間が、過ぎてしまっていたりすると、EU諸国以外の国への出入国の際、問題にされ、検査の為に、貴方の犬が、カランテーネに保持されてしまったりといった可能性もでてきます。
最後に、貴方の犬(ペット)が、日本入国(帰国)する予定がある方は、充分早い(少なくとも8ヶ月前)時期に、貴方の獣医、もしくは、インターネットにて、日本への入国規定に関しての情報を入手する事をお勧めします。日本国側からの特別規定として、2回以上の狂犬病予防接種と、その抗体血清値の検査証明後6ヶ月以上経ていなければならない事、があります。
初回から今回までの5回の動物コラムにて、犬を飼いたい方、もしくは、すでに飼っている方たちに、少しでもお役に立てる情報を提供できましたなら、大変嬉しく思います。

文章:Frau Dr.Penner、 翻訳:矢野 聡子

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